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報告書

超臨界水冷却固体増殖ブランケットシステムの概念検討

榎枝 幹男; 小原 祥裕; 秋場 真人; 佐藤 聡; 秦野 歳久; 古作 泰雄; 黒田 敏公*; 菊池 茂人*; 柳 義彦*; 小西 哲之; et al.

JAERI-Tech 2001-078, 120 Pages, 2001/12

JAERI-Tech-2001-078.pdf:8.3MB

本報告書は、経済的競争力の強化と技術的な堅実さの維持を両立する原型炉ブランケットの概念構築を目的として行われた平成12年度の原型炉ブランケット設計会議での作業内容をとりまとめたものである。平成11年度の核融合会議戦略検討分科会の議論等から、原型炉の果たすべき使命に関して見直しがなされ、経済的な競合性を有する実用炉の原型であり、それと同じ材料と設計を使用して商業的に魅力ある動力炉の原型であるから、原型炉で、実用化に必要な技術はすべて開発し実証する、と結論付けられた。この見直しを受けて、過去数年にわたるプラズマ研究や炉工学技術開発の進展を勘案して、開発目標として再設定をし、原型炉としてA-SSTRで提案された超臨界水冷却方式の固体増殖ブランケットを目標とし、その概念検討を行った。本概念検討の結果、除熱,発電,燃料増殖,遮蔽などの基本的な性能に関して、超臨界水冷却固体増殖ブランケットの実現可能性が示された。また、電磁力に関する検討,超臨界水による腐食防止に関する予備調査,トリチウム生成挙動と回収方式の検討,冷却発電システムの検討,モジュール製作性の検討,遠隔保守着脱機構,交換計画の検討などを行い、今後解決するべき検討課題を明らかにした。

論文

核融合炉用に開発されたプラズマ溶射アルミナ電気絶縁膜の繰返し衝撃試験

金成 守康; 阿部 哲也; 古作 泰雄; 丹澤 貞光; 廣木 成治

日本原子力学会誌, 43(12), p.1228 - 1234, 2001/12

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)

プラズマ溶射法によってステンレス鋼基材表面に析出させたアルミナ電気絶縁膜の繰り返し衝撃力に対する電気絶縁破壊耐久特性を実験的に調べた。衝撃試験は、アルミナ膜同士及びアルミナ膜とステンレス鋼基材の2種類の組み合わせについて行い、それぞれの組み合わせに対して、平均衝撃圧力,640,1,130及び2,550MPaを印加した。衝撃試験中に行った耐電圧測定から、アルミナ膜同士の衝突における衝撃耐久性は平均衝撃圧力640MPaで76,000サイクルを示し、平均衝撃圧力の増加とともに減少した。他方、アルミナ膜とステンレス鋼基材の衝突におけるアルミナ膜の衝撃耐久性は、アルミナ膜同士の場合と比較して約2.7倍に改善された。衝撃試験後のSEM観察から、アルミナ膜の厚さは、衝撃サイクル数が増加するにしたがって逆比例関係で減少し、バルク材に見られるような脆性破壊はなかった。

報告書

Design of ITER shielding blanket

古谷 一幸; 佐藤 聡; 秦野 歳久; 戸上 郁英*; 喜多村 和憲*; 三浦 秀徳*; 伊藤 裕*; 黒田 敏公*; 高津 英幸

JAERI-Tech 97-022, 113 Pages, 1997/05

JAERI-Tech-97-022.pdf:3.42MB

支持脚のバックプレートへの接続を溶接接合構造としたITER遮蔽ブランケットに対し、モジュール支持概念電磁力及び熱・強度解析等による特性評価、製作手順等に関する設計検討を行った。構造設計においては、遮蔽$$rightarrow$$増殖ブランケットへの交換を考慮し、パージガスライン等の設計概念を反映させた。熱応力解析では、BPPにおけるプラズマ立ち上げ~炉停止までの一連のモードにおいて十分な設計強度を有することを確認すると共に、電磁力解析においては、プラズマディスラプション時にブランケットに発生する応力に対する設計裕度に一部不足がみられるなど、一部設計改善の余地があることを明らかにした。またCu/Cu,ss/ss,及びCu/ssの同時HIP接合方法によるモジュール製作手順等も検討した。

論文

Neutronics integral experiments of annular blanket system simulating tokamak reactor configuration

今野 力; 大山 幸夫; 前川 藤夫; 池田 裕二郎; 小迫 和明*; 前川 洋; M.A.Abdou*; Bennett, E. F.*; A.Kumar*; M.Z.Youssef*

Fusion Technology, 28(2), p.347 - 365, 1995/09

核融合炉ブランケット中性子工学に関する原研/米国DOE共同研究の第3段階として、疑似線状線源を用いた円環ブランケットに関する中性子工学実験を行った。酸化リチウムと炭酸リチウムから成る長さ2mの円環ブランケットの中心にD-T中性子源を設置し、円環ブランケットを2mの範囲で動かすことにより線状線源を模擬した。円環ブランケットの特性、グラファイトアーマー及び大口径ダクトの影響を調べるため、3つの実験体系で実験を行った。今回の実験のために開発された測定時間を短縮する方法(多検出器法、荷重関数法、連続高圧変化法)を用いて、トリチウム生成率、中性子スペクトル、放射化反応率を測定し、それぞれの体系の特性を明らかにした。また、JENDL-3を用いたGMVPによる解析から、点状線源の場合と同様に、10%以内で実験を再現できることがわかった。

論文

Characteristics of a deuterium-tritium fusion source on a rotating target used in simulated fusion blanket experiments

中川 正幸; 森 貴正; 小迫 和明*; 大山 幸夫; 池田 裕二郎; 今野 力; 前川 洋; 中村 知夫*; M.A.Abdou*; Bennett, E. F.*; et al.

Fusion Technology, 28, p.39 - 55, 1995/08

日米核融合協同実験のフェイズIIA及びIIB体系において、中性子線源特性を明らかにするため、体系内のキャビティ及び試験領域の表面において、中性子スペクトル及び各種放射化率の測定を行った。その解析は原研及び米国で独立にそれぞれの計算コードと核データを用いて行った。計算法としてモンテカルロ法と二次元Sn法を使った。その結果、中性子スペクトルは一部を除き15MeV~数keVの範囲で良い一致を得た。放射化率は実験値と計算値の差は$$pm$$10%内に入る。この様にブランケットへ入射する中性子の特性は満足のいく精度で予測できることが明らかとなった。

論文

Design and techniques for fusion blanket neutronics experiments using an accelerator-based deuterium-tritium neutron source

大山 幸夫; 今野 力; 池田 裕二郎; 前川 藤夫; 前川 洋; 山口 誠哉; 津田 孝一; 中村 知夫; M.A.Abdou*; Bennett, E. F.*; et al.

Fusion Technology, 28(1), p.56 - 73, 1995/08

加速器型14MeV中性子源を用いた工学指向の中性子工学実験体系の考え方を述べる。原研と米国エネルギー省との協力計画で行ったこの実験は幾何学的及び物質的な配置についての考察に基づいて計画した。これらの実験体系の核特性を核融合炉モデルのものと比較し、これらの実験体系とその材料の製作法について述べた。また、これらの実験のためにトリチウム生成率などの核パラメータを測定する種々の技術が開発または導入されたが、これらについて実験誤差などの特徴をお互いに比較検討した。

論文

Measurement techniques for fusion blanket neutronics experiments

大山 幸夫; 今野 力; 池田 裕二郎; 前川 藤夫; 前川 洋; 山口 誠哉; 津田 孝一; 中村 知夫; M.A.Abdou*; Bennett, E. F.*; et al.

Fusion Engineering and Design, 28, p.716 - 723, 1995/00

 被引用回数:5 パーセンタイル:49.46(Nuclear Science & Technology)

核融合ブランケット中性子工学についての日米共同実験を通じて開発または応用された測定手法について述べ、評価を行なう。これらはトリチウム生成率、中性子スペクトル、反応率、ガンマ発熱である。最も重要な、トリチウム生成率には6つの方法、即ち、2つのオンライン法と3つの液体シンチレーション法そして一つのTLD法が開発・適用された。スペクトルではNE213とガス比例計数管、反応率では放射化反応の組合せが選ばれ、ガンマ発熱では、TLD内挿法とNE213による荷重関数法が適用された。これらの測定誤差はトリチウム生成率で3-5%、スペクトルで5-10%、反応率で3-6%、そしてガンマ発熱で10-20%と見積られた。核融合炉装置での実験適用性では、放射化箔法を除いて、高温高磁場環境に直ちに適用できるものはなく、新しい測定技術の開発が必要である。

論文

Integral experiment on effects of large opening in fusion reactor blanket on tritium breeding using annular geometry

今野 力; 大山 幸夫; 前川 藤夫; 池田 裕二郎; 小迫 和明*; 前川 洋; M.A.Abdou*; A.Kumar*; M.Z.Youssef*

Fusion Engineering and Design, 28, p.708 - 715, 1995/00

核融合ブランケット中性子工学に関する原研/米国DOE共同研究の中で、トカマク型核融合炉のトーラス構造を模擬した円環ブランケットと疑似線状線源を用いて、中性ビーム入射ポートのような大開口部が、核パラメーターに与える影響を調べる実験を行った。実験体系は、酸化リチウム層と炭酸リチウム層から成る円環ブランケットの中心に大開口部をあけたものである。酸化リチウムブランケット内のトリチウム生成率、中性子スペクトル、放射化反応率を測定し、開口部のない体系の実験結果との比較から、開口部が円環ブランケットのキャビティ内の低エネルギー中性子を減少させ、開口部と反対側のブランケット前部での$$^{6}$$Liによるトリチウム生成率も減少させることがわかった。また、JENDL-3を用いたGMVPの計算は、3次形状の複雑な体系にもかかわらず、測定値と10%以内で一致した。

論文

Material problems and requirements related to the development of fusion blankets; The Designer point of view

Donne, M. D.*; Harries, D. R.*; Kalinin, G.*; Mattas, R.*; 森 清治

Journal of Nuclear Materials, 212-215(1), p.69 - 79, 1994/09

核融合炉ブランケット設計の立場から材料に対する要求と問題点を整理した。オーステナイト鋼は低温脆化と高温スウエリング、マルテンサイト鋼は低温脆化、バナジウム合金は組成の特定と照射特性及び製作性がそれぞれの課題である。各種セラミックス増殖材の最重要課題は照射下(バーンアップ数%以上)での機械的な健全性である。ベリリウムに対する中性子照射による最も重要な特性はスウェリングと残存トリチウムである。温度200-700$$^{circ}$$C、数万appmHe程度までの照射データが必要である。液体金属ブランケットでは材料共存性の問題が重要である。LiPbの場合にはトリチウム透過を低減する障壁材の開発が必要となる。また自己冷却概念ではMHD圧損を低減するための流路の電気絶縁構造及び材料開発が必須である。この絶縁材は照射下、電磁場中での健全性と自己修復性がもとめられる。

論文

Experiment on angular neutron flux spectra from lead slabs bombarded by D-T neutrons

前川 洋; 大山 幸夫

Fusion Engineering and Design, 18, p.287 - 291, 1991/00

 被引用回数:9 パーセンタイル:69.44(Nuclear Science & Technology)

鉛は核融合炉ブランケットの中性子増倍材として有力視されている。核データを検証するためのベンチマークデータを取得する目的で、鉛平板体系からの中性子角度束スペクトルを中性子飛行時間法で測定した。体系は直径630mm、厚さ50.6、203、405の3種類である。測定した角度は、0、12.2、24.9、41.8、66.8度である。実験結果の解析はモンテカルロコードMCNPとSNコードDOT3.5を用いて行なった。実験結果と計算結果の比較から、JEDL-3はその暫定版に比べて大幅な改善がみられた。5~11MeVのエネルギー領域で両者のスペクトルに差がある。この差を改善するためには核データファイルの非弾性散乱レベルの数の制限を増すか、複数のレベルを合体した疑似的レベルを採用する必要がある。

報告書

Phase IIA and IIB experiments of JAERI/US DOE collaborative program on fusion blanket neutronics; Neutronics experiment on beryllium configuration in a full-coverage blanket geometry

大山 幸夫; 山口 誠哉; 津田 孝一; 池田 裕二郎; 今野 力; 前川 洋; 中村 知夫; K.G.Porges*; Bennett, E. F.*; R.F.Mattas*

JAERI-M 89-215, 208 Pages, 1989/12

JAERI-M-89-215.pdf:19.1MB

原研/米国エネルギ省との間ですすめている核融合炉ブランケット中性子工学に関する協力計画のフェイズIIAおよびIIB実験を行った。酸化リチウムを用いたブランケット模擬領域への入射中性子スペクトルを実際の核融合炉のものに近似させるため、このフェイズIIシリーズでは炭酸リチウムの包囲層を設けた閉鎖体系としている。特にIIAとIIBの実験では、ブランケット内に置かれるBe中性子増倍層の配置の効果を中心に調べた。測定は、トリチウム生成率、中性子スペクトル、放射化反応率等について行われた。本報告では、第1部に実験条件、体系、装置及び測定法と各測定結果を詳述し、第2部に計算解析を行うのに必要となる体系寸法、物質密度及び実験値の数値データを集め、設計計算システムの精度評価を行うためのベンチマークデータとしての利用を可能とした。

論文

Thermal release of tritium from neutron-irradiated Li$$_{7}$$Pb$$_{2}$$

奥野 健二; 永目 諭一郎; 工藤 博司

J.Less-Common Met., 119, p.211 - 217, 1986/00

 被引用回数:5 パーセンタイル:64.2(Chemistry, Physical)

Li$$_{7}$$Pb$$_{2}$$中に$$^{6}$$Li(n,$$alpha$$)T反応で生成するトリチウムの化学的挙動、特に加熱放出過程に着目して調べた。中性子照射したLi$$_{7}$$Pb$$_{2}$$を真空下で加熱した時、トリチウムは主にHTの化学形で放出されることが判明した。そのHT放出過程は、拡散律速型で、その拡散係数は、 D=2.1$$times$$10$$^{-}$$$$^{3}$$exp〔-45.1(KJ/mol)/RT〕(cm$$^{2}$$s$$^{-}$$$$^{1}$$) で表される。Li$$_{4}$$$$_{5}$$Pb$$_{5}$$$$_{5}$$についても同様の実験を行い、Li$$_{7}$$Pb$$_{2}$$の結果との比較を行った。その結果、Li$$_{4}$$$$_{5}$$Pb$$_{5}$$$$_{5}$$からのHT放出において、顕著な相変化の効果が現れた。拡散係数の比較において、同温度範囲で約2桁大きいことが判明した。

論文

Chemical states of tritium and interaction with radiation damages in Li$$_{2}$$O crystals

奥野 健二; 工藤 博司

Journal of Nuclear Materials, 138, p.31 - 35, 1986/00

 被引用回数:63 パーセンタイル:97.95(Materials Science, Multidisciplinary)

中性子照射した酸化リチウム中に生成するトリチウムは、T$$^{+}$$,T$$^{-}$$およびT$$^{0}$$状態で存在することが判明した。それらの初期存在量は、それぞれ、67-77%,23-31%および$$<$$2%であった。一方、酸化リチウム中の熱的にドープされたトリチウムの存在状態は、T$$^{+}$$であった。このことから、中性子照射した酸化リチウムにおけるT$$^{-}$$の存在は、照射によって生成する結晶欠陥に起因するものと考えられる。中性子照射した酸化リチウムを570K以上に加熱すると、ほとんどすべてのT$$^{-}$$は、最終的にT$$^{+}$$状態へと変化した。このT$$^{-}$$からT$$^{+}$$への変化過程において、$$^{6}$$Li(n,$$alpha$$)T反応で生成する結晶欠陥であるF$$^{+}$$中心の消滅が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。

論文

Measured neutron parameters for phase 1 experiments at the FNS facility

前川 洋; 中村 知夫; 大山 幸夫; 池田 裕二郎; 小方 厚; 津田 孝一; 大石 晃嗣*; K.G.Porges*; E.F.Bennett*; T.J.Yule*; et al.

Transactions of the American Nuclear Society, 52, p.109 - 110, 1986/00

原研/米国DOE協同研計画の第1段階実験がFNSを用いて実施された。ブランケット模擬体系はLi$$_{2}$$Oをトリチウム増殖材としたもので、FNSの第1第2ターゲット空間の壁に備えられた貫通孔に設置、回転ターゲットからのD-T中性子を利用し、実験した。実験では基礎となるRNTからの中性子源特性として、エネルギースペクトルや角度分布を測定した。次いで、Li$$_{2}$$Oのみの基準系、種々の第1壁を模擬したFW系、Beによる中性子増信効果を調べるBe系で、実験が行なわれた。最も重要な測定項目であるトリチウム生成率(TPR)はオンライン法として、$$^{6}$$LiについてはLiグラスシンチレータ、$$^{7}$$Liに対してはNE213シンチレータで、また、積分法として、Li$$_{2}$$Oペレット及びLiメタルサンプルを用いた液体シンチレーション法で測定した。放射化箔による反応率やNE213及びPRCによるスペクトルも測定した。

論文

Thermal release of tritium produced in sintered Li$$_{2}$$O pellets

奥野 健二; 工藤 博司

Journal of Nuclear Materials, 116, p.82 - 85, 1983/00

 被引用回数:31 パーセンタイル:92.28(Materials Science, Multidisciplinary)

中性子照射したLi$$_{2}$$O焼結ペレット(76.5%理論密度)中に生成するトリチウムは、真空中での加熱により、Li$$_{2}$$O粉末と同様に、大部分がトリチウム水(HTO)の形で固相から放出された。このトリチウム放出過程を速度論的に解析した結果、トリチウムのグレイン(grain)内での拡散が律速であった。その拡散定数は、D=40.7exp(-154.1$$times$$10$$^{3}$$/RT)cm$$^{2}$$/s(ただし、活性化エネルギーの単位はkJ/molである)であった。Li$$_{2}$$O粉末の活性化エネルギーと比較して、約50kJ大きい値が得られたが、これは、ペレットにおける粒界拡散の影響によるものと思われる。また、ペレット中に不純物として含まれるLiOHがHTO放出過程に及ぼす影響についても有用な結果が得られた。

論文

Hydrogen permeation through niobium membrane contacting with liquid lithium

田中 知*; 勝田 博司; 古川 和男; 清瀬 量平*

Journal of Nuclear Materials, 97(1-2), p.59 - 66, 1981/00

 被引用回数:9 パーセンタイル:73.24(Materials Science, Multidisciplinary)

核融合炉液体Liブランケットからのトリチウム分離回収に関する基礎研究として、液体Liと接触したNb膜の水素透過実験を行った。1KgのLiを有する自然循環型ループ中に0.02cm厚、5.8cm$$^{2}$$のNb膜をビーム溶接したセンサー部を浸漬して測定が行なわれた。 このLi-Nb系に対する水素透過係数は、気相中で測定したNbのそれに比較して、約2桁低い値となった。これはNbのLiとの接触面に生成したNb$$_{2}$$N膜が水素透過を妨げている事が予想された。つづいての実験で、Li中にTiを入れLi中のNをゲッターした場合、水素透過係数が大きくなる結果が得られた。この液体Li中のNb表面膜の水素透過に及ぼす効果が、Li中の不純物濃度コントロールとの関連に於いて研究された。

論文

Kinetic studies of tritium release process in neutron-irradiated Li$$_{2}$$O and LiOH

工藤 博司; 奥野 健二

Journal of Nuclear Materials, 101, p.38 - 43, 1981/00

 被引用回数:56 パーセンタイル:97.86(Materials Science, Multidisciplinary)

中性子照射したLi$$_{2}$$O(s)およびLiOH(s)中に生成するトリチウムは、真空中での加熱により、いずれの場合にもその大部分がトリチウム水(HTO)の形で固相から放出される。このトリチウム放出過程を速度論的に解析した結果、両者のトリチウム放出機構の間に違いのあることが判明した。LiOH(s)からのHTO(g)放出は、2LiOH(s)$$rightarrow$$Li$$_{2}$$O(s)+H$$_{2}$$O(g)と同様な過程で進行し、固体表面からのHTO分子の脱離が律速段階となる。他方、Li$$_{2}$$O(s)からのHTO(g)放出過程では、トリチウム原子(あるいはイオン)の固相での拡散が律速となる。ただし、Li$$_{2}$$O試料の表面近傍に不純物として存在するLiOHが、HTOの生成に重要な役割を演ずるものと解釈される。中性子フルエンス(nvt)を5.4$$times$$10$$^{1}$$$$^{5}$$cm$$^{-}$$$$^{2}$$から8.9$$times$$10$$^{1}$$$$^{7}$$cm$$^{-}$$$$^{2}$$の範囲で変化させ、トリチウムの拡散定数を求めたが、それによる大きな変化は見られなかった。一例として、nvt=8.9$$times$$10$$^{1}$$$$^{7}$$cm$$^{-}$$$$^{2}$$のときの拡散定数としてD=5.1$$times$$10$$^{-}$$$$^{3}$$exp{-(23.9$$pm$$1.7)$$times$$10$$^{3}$$/RT}cm$$^{2}$$s$$^{-}$$$$^{1}$$を得た。

論文

Diffusivity and permeability of hydrogen in vanadium

勝田 博司; R.B.McLellan*; 古川 和男

Proc.JIMIS-2,Hydrogen in Metals, p.113 - 116, 1980/00

去る11月26~29日に水上温泉にて開かれた、2nd JIM International Symposium on Hydrogen in Metals の口頭発表分(外部発表・学会口頭発表,登録No.9102)のProceedingである。要旨は既にNo.9102に記してあるが、概略は、「Permeation time-lag法」を用いて、1~800torr,400~950$$^{circ}$$Cの水素圧力と温度領域でバナジウム中の水素拡散率(D)と透過率(E)を測定しその結果について報告したものである。

論文

Space-dependent neutron spectrum effects in a fast reactor

東稔 達三

Journal of Nuclear Science and Technology, 12(3), p.190 - 193, 1975/03

 被引用回数:2

従来領域依存の粗群定数の研究特にブランケットあるいは反射体に対するものは、無限媒質系において中性子流と中性子源に種々の近似補正を旋して行われてきた。本報告では、無限媒質系のスペクトルを重み関数に用いることによって生じる誤差について議論される。群断面積の誤差を実用上解消するために開発された1950群ライブラリを用いて、1950群1次元拡散方程式が解かれる。FCA V-2とV-2-Rの臨界集合体の増倍率と核分裂比分布が解析された。炉心に隣接する媒質が強い吸収体であるブランケットの場合無限媒質系スペクトルで十分であるが、弱い吸収体であるSUS反射体の場合空間依存スペクトルを用いる必要のあることが示される。

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